バイデン政権初の米中高官協議に学ぶ「外交辞令」と「社交辞令」の意味の違いと使い方

外交辞令
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3月21日の朝日新聞の社説「米中協議 健全な共存描く対話を」で、「外交辞令」なる言葉を目にしましたので、今日のお題とします。日常的によく耳にする「社交辞令」との意味の違いや使い方などを、時事問題を使ってマスターしてしまいましょう。

「外交辞令」を含む箇所を引用します。

およそ「外交辞令」の表現からは、かけ離れた応酬だった。2大国の直接会談は、対決色がいっそう深まる懸念を世界に抱かせる結果になった。
(社説)米中協議 健全な共存描く対話を(朝日新聞2021年3月21日 5時00分)

「米中協議」とは、米アラスカ州のアンカレジで先日開催された米中外交トップの直接会談のことです。

“およそ「外交辞令」の表現からは、かけ離れた応酬“というのは、会談の冒頭1時間以上にわたり、新疆ウイグル自治区での人権侵害や、香港の民主派弾圧、台湾情勢などの問題をめぐり、双方が非難の応酬を展開したことを指していると思われます。

さて、外交辞令とはどういう意味でしょうか。辞書では、

「他人との応対をうまくするためだけの、表面をつくろった愛想のよいことば。口先だけの美辞麗句(日本国語大辞典精選版)」
「相手に好感を抱かせるように、表面を繕っていう言葉。おせじ。(小学館デジタル大辞泉)」

などと説明されています。「外交辞令に過ぎない」などと用います(参考サイト:コトバンク)。

一方、「外交辞令」とよく似た言葉「社交辞令」の意味ですが、

「社交上の挨拶。つきあいのための褒め言葉。外交辞令(日本国語大辞典精選版)」
「つきあいをうまく進めるための儀礼的なほめ言葉やあいさつ。外交辞令(小学館デジタル大辞泉)」

だそうです(参考サイト:同上)。

社交辞令の意味には、「つきあい」「あいさつ」という言葉が含まれ、また、外交辞令と同じ意味である旨が書かれています。社交辞令は外交辞令を含みますが、より儀礼的、形式的である点が違うようですね。

さて、以上を踏まえますと、米中の「外交辞令」の表現からかけはなれた応酬というのは、非常に健全にも思えます。対話のスタート地点に立ったと言えるかもしれません。

ただ、本音をぶつけあった結果、「表出ろや」ということで周囲を巻き込んだ乱闘になる可能性もないとは言えず。その際日本は「米国のパートナー」なんて、それこそ外交辞令に過ぎないかもしれない美辞麗句で矢面に立たされることがないよう状況を注視したいところです。

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