「一敗地に塗れる」の意味とは?菅総理長男の違法接待報道で例文と由来をマスター

一敗地に塗れる
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日本語検定1級レベルの慣用句「一敗地に塗れる(いっぱいちにまみれる)」の使用例をニュースから仕入れましたのでご紹介。

週刊文春が、菅総理の長男らが総務省の幹部・秋元局長を接待した際の会話をすっぱ抜いたのですが、その中で「一敗地に塗れる」が使われていました。

秋本局長「いやぁ、でも(小林氏は)どっかで一敗地に塗れないと、全然勘違いのままいっちゃいますよねぇ」

木田氏「そう。でしょ? でしょ? あれ一回ね、(小林氏と)どっかで話そうとは思ってる」

菅首相長男“違法接待” 総務省局長「国会虚偽答弁」の証拠音声|文春オンライン

「小林氏」は元総務政務官で現衆院議員の小林史明氏。一方「木田氏」は、菅首相の長男が勤める東北新社の子会社の社長です。文春によると、小林氏は「BS放送の新規参入に積極的だった」とのことで、秋本さんと木田さんは小林さんを警戒している模様。

私は当初「一敗地に塗れないと」のくだりを読んで、

「あいつどこかで一回痛い目に遭わないとわかんないよね」

「だね」

という会話だと思ったのですが、さて、その理解は正しいのでしょうか。「一敗地に塗れる」の意味を辞書から探ってみました。

一敗地に塗れる
《「史記」高祖本紀から》二度と立ち上がれないほど大敗してしまう

goo辞書(小学館「デジタル大辞泉」)

なんと、一回痛い目に遭うどころか、再起不能になるという意味の故事成語でした。会話をしているお二人が「一敗地に塗れる」意味とちゃんと知っていたとしたら、かなり不穏な密談をしていたということになりそうです。

さらに「塗れる」の部分の由来を知ると、物理的な意味で再起不能であることが分かります。

「地に塗れる」とは、地面に散らばった戦死者の内臓が泥まみれになるという意から。

一敗、地に塗れるについて(ことわざ辞典オンライン)

「でしょ?でしょ?」で受けるにはあまりにも重い発言だと思えるのですが、少なくとも現代日本では本来の意味で使われることはないのでしょう。

ちなみに、『日本語検定公式テキスト・例題集「日本語」上級』には、こんな例題が収録されています。【 】(テキストでは傍線)部分のに誤りが一字あるので訂正せよという問題です。

「かつて無敵を誇った大横綱も平幕力士に【一回地に塗れ】、それが引退を決意するきっかけとなった」

正解は「回」⇒「敗」に訂正です。「一回地に塗れる」ではなく「一敗地に塗れる」。この機会に覚えてしまいましょう。

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